天気の子見てきた
この夏は見たい映画が盛りだくさんですね
その中でも見たい映画の筆頭、新海監督の最新作 天気の子を見てきました 私は君の名はから新海監督作品を見だしたにわかですが(秒速とかは以前からネットで泣けると名前だけは知ってた)、すっかりファンになっちゃいました
今回もかなり期待をして観に行きましたが、期待を裏切らない素晴らしい作品でした
(※以下、物語の核心的なところは書きませんが前情報なしに映画を楽しみたい方は見ない方がいいかもです そこんとこヨロシク!)
あらすじ
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。
内容
物語は帆高が離島から一人船で家出するところから始まります なおこの家出の理由が結局物語の最後まではっきりと語られませんでした 今回の映画で敢えて欠点としてあげるとしたらこの点かもしれません 「息苦しさ」だけで高1の男子がそこまでやるものか?「The Catcher in the Rye(ライ麦畑で捕まえて)」が折に触れて出てきますがその内容に唆されたとしても一体何が君をそこまで駆り立てるのか?そこを知りたかったけどそこまで描いてたら2時間で収まらなかったのかな
(ライ麦畑でつかまえては高校を放校となった主人公が逃避行を経て家に帰るまでの様々を物語にした作品 純真無垢に麦畑で遊びまわる子供たちを、社会の欺瞞や汚れた大人と言った「崖」から落ちる前につかまえてあげたい、という内容)
対して陽菜はなかなか大人です 母を亡くし生活の為に「割り切り」をしようとするし弟のことも考えながら生活してる 自分で精一杯の穂高とは対照的に感じました(帆高も頑張ってると思ったけどね)
東京に出てきた帆高が直面する色んなトラブルに自分も思わず「東京ってこえーな…」って思いました ♩バーニラバニラバーニラの車が通るシーンは笑いましたがw
その後帆高は東京行きのフェリーで出会った須賀の所で住み込みで働き出し、その仕事をしてる時に陽菜と出会い物語が進んでいく、という感じです
感想
まず全体的に若干暗いです笑
君の名は、は何というか爽やかな感じでしたけどこっちは出てくる人みんな何かしらに行き詰りを感じさせます 「天気の仕事」で成功していくくだりは音楽とかけ合わさって明るい雰囲気でしたが(君の名はの前前前世が流れ入れ替わりに慣れていくところに似てた)、全体的には暗めというか落ち着いたトーンでした 「東京の閉塞」を描いたそうですがたしかにと言う感じです 物語も雨のシーンが多くてより一層作品をジメつかせてました
けれどその息苦しさ、閉塞感と対照的に、必死にもがいて大事な人を守りたい、取り戻したいという登場人物たちの姿が印象的でした 少しだけネタバレになりますが陽菜を取り戻そうとする帆高と彼に協力する各登場人物たちのシーンに思わず胸が熱くなりました
この映画のテーマの一つと思われる「少年から大人への成長」についても非常に上手く描かれてたと思います 拳銃をモチーフに大人への抵抗をはっきりと示したシーンなんかが印象的でした(拳銃を握ったことのない高校生が実際あんなFPS上級者みたいに上手くターゲットをスイッチングできひんやろ!とか思ったけどw)
君の名はでは神社と組紐、今回は巫女さんと祈祷、人身御供のお話がキーになってます
日本古来の言い伝えや伝統を現代にこういう形で取り上げてくれるのはなんか嬉しい気がします
あとは随所に出てくる小ネタも面白かったです
・Yahoo!知恵袋でのクソ回答
・就活ネタ
・おっぱいネタ
君の名はでも出てきたものですがまたか、とはならずなんかまた観れた感で嬉しかったです
スマホやiPadを駆使してたり今時な感じが垣間見れるのも良かったです
あとは君の名はのキャラもカメオ出演してます
こういうのディズニーでは定番ですが日本のアニメ映画ではあんまりない気がするので新鮮でした 憎いねー監督!(誰やねん)
まとめ
「愛にできることはまだあるかい?」
この映画の大切なメッセージの一つですね
それこそ歌詞にある通り語られ尽くして陳腐に感じる時もありますが、やはりこの世界 綺麗事ばかりじゃないですが、それでも結局最後は愛なんじゃないでしょうか そんなことを思いました
作中じめじめしてると書きましたが、観終わった後は雨上がりの午後のような爽やかな気持ちになれます あと少し人に優しく、そして帆高くんに感情移入する事でピュアさを少しだけ取り戻せた気持ちにもなれます
私的評価:
点数 ★★★★☆ 4.5/5
昨日からずっと聴いてます ええ曲やなあ
RADWIMPSはそれこそ中学生くらいの時に聴いた25コ目の染色体くらいしか印象なかったけど君の名はから良いなあってと思って少しずつ過去の曲を聴いてた所でしたが、今回もっと色々聞いてみたいと思いました
作中でカップ麺食べるシーンがやたら出てきて美味しそうで帰りローソンでカップ麺買ったらついてきましたw 影響されやすいですね
これでしばらく余韻に浸らせてもらいます
お盆のお彼岸がテーマの一つなので帰省した時なんかに時間があれば見に行ってみるのもタイムリーで良いんじゃないでしょうか
おすすめです 素晴らしい作品でした